ライセンス用のUSBドングル

先日の案件でユーザごとにライセンス認証を行うためにUSBドングル対応を行いました。

市販のUSBドングルを使用する方法ではなく、普通のUSBメモリで認証を行う機能を社内ライブラリに実装しました。
USBメモリの固有情報+秘密キーから作成した認証用ファイルをUSBメモリに入れておくことで実現しています。

簡単な方法ですが、十分な効果があります。

弊社が作成するソフトは工場で使用するものが大半なのでライセンス管理は普段行っていませんが、今後必要な場合には、この方法で簡単に対応出来るようになりました。

VB6で使用できるDLLをC#で作成

先日の案件で、依頼元が作成しているVB6ソフトに通信機能を実装してほしいとのご要望がありました。
しかし、今さらVB6での開発は行いたくないため、C#で通信機能を実装したDLLを作成し、VB6からDLLを
呼び出してもらうようにしました。

この結果、弊社のC#共通ライブラリを使用して効率良く開発が行えました。
特にVB6はスレッドが使用出来ないことがネックになるのですが、C#でDLLを作成することでスレッドも使用できますので、
通信の受信待ちなどをVB6のスレッドを気にせず、別スレッドで非同期に待てるので、とても実装が楽になります。

今回、初めてVB6で使用できるCOM形式のC#DLLを作成しましたので、調査必要な箇所も多かったですが、
詰まることもほぼ無く開発出来ました。

工場の設備などでは年期のはいったVB6ソフトがよく使われています。改造依頼も良くあります。
このような依頼内容の場合は、今後もこの方法が有効であると分かりました。

帳票印刷ツール

先日行いました案件で、ユーザ様からのご要望で帳票印刷ツール「シーオーリポーツ」を使用しました。

あらかじめ印刷レイアウトを付属ソフトで作成しておき、印刷するアプリからは各印刷要素の文字設定・画像設定・表示有無などをコード上から行って印刷が可能です。

印刷レイアウトをコード上で作成・保守する手間が省けるため大幅な工数削減になります。
とくに、あとから頻繁に印刷レイアウトが変更になるような案件では重宝しそうです。

工場向けの案件では印刷することは減ってきておりますが、検査結果をPDFファイルで残しておきたいなどのご要望はありますので、そのような場合に使用できそうです。

温湿度計

弊社で作成する検査ソフトや計測ソフトなどは、結果情報として室温も一緒に測定して残しておくような場合が良くあります。

この場合の室温は厳密な測定値ではなく、一般的な温度計で測定した結果で良いのですが、なかなかベストな機器がなくいつも悩んでいました。
工業用などではあるのですが、高機能で高価な製品ばかりです。
安価なものになると基板剥き出しでRS232Cの結線を行うものばかりになり、このままお客様に収めるには見た目がいまいちです。

そんな中、switchbotの温湿度計を見つけました。安価(2000円くらい)で見た目も良いです。

通信は「Bluetooth LE」を使用します。
まだ案件で使用したことはないのですが、今後のために1台購入して試してみたところ、温度と湿度が測定でき問題なさそうです。
以前にも他のswitchbot製品と通信したことはあるので、実装は簡単に行えました。

今後の温湿度計の部材選定では一番使用することになりそうです。

かんたん見積

ご希望の依頼内容を入力頂くと、最短1時間以内に「かんたん見積金額」をご連絡する「かんたん見積」サービスを開始致しました。
無料で見積をさせて頂きますので、初めてのシステム開発でも気兼ね無く安心してご依頼頂けると考えております。

「工場の生産ラインで使用する検査ソフトを作成したい」、「研究に使用する画像処理ソフトを作成したい」、「既存設備のソフトに機能追加を行いたい」など、ご要望がございましたら、まずは「かんたん見積」で見積のご依頼をお願い致します。

アライメントの画像処理

ウェハなどの対象ワークの検査を行う前に、位置や傾きのアライメント(位置合わせ)を行うことが良くあります。
アライメントを画像処理で行う場合、調整する4点を求めて射影変換を行うことが多いです。

今回行った案件では、2点だけ求めて簡易なアライメントを行うため、アフィン変換を使用しました。

社内ライブラリで内部的にアフィン変換を使用することはありましたが、ライブラリのAPIとして外部から実行出来るようになっていなかったので、今回APIに追加を行いました。1点から3点の任意点数でアフィン変換が行えるようになっています。

工場の検査設備PCソフトのリプレイス

先週末にお客様工場のPCソフト更新に行ってきました。

以前に別会社さんが作成されたPCソフトの出来が良くないため、インフォテックで全てリプレイスを行った案件です。

同じような設備が4台あり、元々は設備ごとに微妙に異なるPCソフトを使用していましたが、インフォテックが作成したソフトでは、1種類のソフトで全ての設備が動作するようにしました。バラバラのソフトにすると保守に無駄に時間とコストがかかり、お客様の不利益になるので良くないです。

今回は最後の4台目の設備のPCソフト更新でした。
さすがに4台目になると慣れたもので、旧部材の撤去・新PCの設置・ADとI/Oの配線変更・動作検証などスムーズに進みました。

モバイルアプリ開発完了

長らく行っていましたモバイルアプリ開発が無事に完了しました。

工場向けの生産監視アプリで、設備の稼働状況などを表示したり、設備の設定を行えたりします。
以前にiOS用にXamarinで作成したアプリを、Xamarinサポート終了に合わせて全て作り変えました。
今回はiOSとAndroidの両対応で、フレームワークにMAUIを使用しています。

MAUIがまだ成熟していないので、出来ないことが多かったり、ネット上の情報が足りていなかったりと、想定以上に大変ではありましたが、無事に出来上がりました。

この開発のお陰で、.net6以降用の社内ライブラリと、MAUI用の社内ライブラリが出来上がり、今後の開発の基盤がだいぶ出来上がりました。

KOM-MICSの紹介動画

インフォテックがコマツ様と協力して作成している「工場見える化システム KOM-MICS」に関する、ものづくり太郎さんの紹介動画がアップされました。
https://www.youtube.com/watch?v=PSxVDmUP5hw

インフォテックの作成するソフトは普段はあまり表に出ないため、このような紹介動画が作られるのは初めてです。

KOM-MICSは、工作機械や溶接機などから稼働データや加工データなどの各種データを収集し、分析することで工場の稼働状況を可視化し、最適化に向けた施策立案を支援します。
生産プロセスの見える化と最適化により、コマツグループの生産性向上に大きく貢献しています。もし工場の見える化や改善活動に興味がある方は、ぜひ動画をご覧いただければと思います。

また、インフォテックのKOM-MICSサイトにも情報を記載しております。
https://www.infortec.co.jp/lp_kom-mics.php

スイッチボットによる設備のレトロフィット

スイッチボットは、家庭の照明スイッチに貼り付けて、スマートホーム化に使用されるIoTデバイスです。
一般的にはリモコン操作や遠隔操作で照明や家電を制御できるようになります。

最近の案件で、工場の既存の生産設備にスイッチボットを取り付けて、遠隔操作を行う案件を行いました。
スイッチボット自体は低価格で手軽に導入でき、ソフト開発の費用も最初の1台分だけなので、複数台の既存設備に簡単安価にレトロフィットすることが可能です。